さて、今回は今年の4月に見直しがあり、また10月に再度見直しが行われた要介護認定について調べていきましょう。

要介護認定って何?

● 要介護認定方法見直しの経緯について

 平成21年4月から要介護認定方法の見直しが行なわれました。できるだけ要介護認定のバラツキを是正する目的でしたが、調査項目の減少(82項目から74項目)や、調査項目に係る定義の変更がありました。

こうした見直しによって要介護状態区分等が軽度に変更され、これまで受けていた介護サービスが受けられなくなるのではないかという利用者等からの懸念を受けて、平成21年4月に「要介護認定の見直しに係る検証・検討会」が設置されました。

この検証・検討会では、要介護認定方法の見直しの影響について検証を行うとともに、検証を実施してしる期間中、更新申請者が希望する場合、従前の要介護状態区分等によるサービス利用が可能になるよう経過措置を設けました。

検証・検討会において、4月以降の要介護認定の実施状況について検証を行った結果、多くの認定調査項目について項目選択の際の自治体間のバラツキが減少する傾向にある一方、いくつかの項目についてはバラツキが拡大していました。また、要介護度別の分布については、中・重度者の割合に大きな変化はないが、非該当者及び軽度者の割合が増加していました。

こうした事から、検証・検討会では、バラツキが拡大した項目や、質問・要望等が多く寄せられた項目等を中心として、調査項目に係る定義等の修正を行うことが必要であるとされ、その結果として、従来の要介護度の分布がほぼ等しくなる事が、検証で明らかになりました。

これを受けて、平成21年7月28日に要介護認定の見直しに係る検証・検討会が開催され、10月申請分より見直し後の新しい基準を適用することとなり、経過措置は9月30日で終了することとなりました。


● 要介護認定の調査は何を調べるのでしょうか?

 要介護認定の調査項目は74項目あります。評価の軸は大きく分けて3つあります。
能力について 介助の方法について 障害や現象(行動)の有無についてです。
それぞれについて確認してみましょう。 

◆ 能 力
調査の仕方=調査対象者に実際に行ってもらう。あるいは状況を聞き取る。
※ より頻回な状況で選択肢を選択し、具体的な内容を特記事項に記載する。

調査項目:「寝返り」「起き上がり」「座位保持」「両足での立位」「歩行」「立ち上がり」「片足での立位」「視力」「聴力」「えん下」「意思の伝達」「毎日の日課の理解」「生年月日をいう」「短期記憶」「自分の名前をいう」「今の季節を理解」「場所の理解」「日常の意思決定」
計18項目

◆ 介助の方法 
調査の仕方=介護が行なわれているかを聞き取る。
実際に行われている介助の方法を選択するが、介助の方法が不適切な場合は、理由を特記事項に記載し、適切な介助の方法を選択する。

介助の方法が不適切な場合とは?
◎ 独居や日中独居等による介護者不在のために適切な介助が提供されていない場合。
◎ 介護放棄、介護抵抗のために介助が提供できない場合。
◎ 介護者の心身の状態から介助が提供できない場合。
◎ 介護者による介助が、むしろ本人の自立を阻害しているような場合。

調査項目:「洗身」「つめ切り」「移乗」「移動」「食事摂取」「排尿」「排便」「口腔清潔」「洗顔」「整髪」「上衣の着脱」「ズボン等の着脱」「薬の内服」「金銭の管理」「買い物」「簡単な調理」
計16項目


◆ 障害や現象(行動)の有無
調査の仕方=調査対象者に実際に行ってもらう。あるいは状況を聞き取る。
より頻回な状況で選択肢を選択し、具体的な内容を特記事項に記載する。

調査項目:「麻痺(5項目)」「拘縮(4項目)」「外出頻度」「徘徊」「外出して戻れない」「被害的」「作話」「感情が不安定」「昼夜逆転」「同じ話をする」「大声を出す」「介護に抵抗」「落ち着きなし」「一人で出たがる」「収集癖」「物や衣類を壊す」「ひどい物忘れ」「独り言・独り笑い」「自分勝手に行動する」「話がまとまらない」「集団への不適応」「特別な医療について(12項目)」
計40項目 


● 要介護度はどのようにして決まるのでしょうか?

申 請

まず、市役所の窓口で要介護申請(新規・更新)を行います。


主治医の意見書

東大和市から、申請書に記載された主治医に、傷病や心身の状態についての意見書作成を依頼します。

認定調査

認定調査員(東大和市の職員もしくは市から委託を受けた居宅介護支援事業所のケアマネジャー)が調査を行います。


一次判定(コンピュータ判定)

調査票および主治医の意見書の一部をコンピュータ分析し、要介護状態区分を導き出します。


二次判定(介護認定審査会)

一次判定について、調査員が記入した特記事項、主治医意見書を総合的に判断し、一次判定を修正・確定し、必要に応じて一次判定の変更を行います。

その結果、要介護状態区分が決定されます。

※介護認定審査会は保健、医療、福祉の専門家で構成された合議体です。東大和市の場合、合議体の数は6で、1つの合議体を構成する委員の定数は7名です。一回の審査会にその内の5名が出席します。


 認定結果の通知

 上記の順番で、要介護度が決定致します。認定結果について、不服の場合、もしくは認定期間中に状態が変化した場合は、改めて申請することができます。