今年は6月から猛暑日が出現するという異例の夏となりました。東京消防庁の管内で、6月1ヶ月間に熱中症とみられる症状で病院に運ばれた人は406人で、去年の 同じ時期と比べて3倍以上との事です。熱中症患者のおよそ半数は65歳以上の高齢者です。 しかも、ことしは節電が加わり、エアコンの使用を控えすぎる傾向にあることから、熱中症にならないよう、例年以上に注意を払う必要があります。蚊取り線香
という事で今回は 熱中症を予防せよ!


● 熱中症とは?
  熱中症とは、暑さによって、体内の水分、塩分のバランスが崩れることや、体温の調節機能 がおかしくなることによって起こる、さまざまな障害のことを言います。高齢の方は、自律神経系統の機能の低下により、体の熱を逃す力が衰えてきています。また、体内の水分量も成人に比べて少ないため、もともと熱中症の危険性が高い状態にあります。


● 熱中症はどのようにして起こるのでしょうか?
  体には、体温を一定に保とうとする働きが備わっています。暑さによって体温が上がると、自律神経のはたらきで、汗をかいて、体温を下げようとします。しかし、高齢の方の場合、自律神経のはたらきの低下により、汗が出にくくなり、体に熱が たまってしまいます。これが、熱中症のさまざまな症状に繋がります。


● 熱中症の症状
めまい、頭痛、筋肉痛や大量の発汗、さらには吐き気や倦怠感などの症状が現れ、重症になると意識障害などが起こります。気温が高い、湿度が高いなどの環境条件と、体調が良くない、暑さに体がまだ慣れていないなどの個人の体調による影響とが組み合わさることにより、熱中症の発生が高まります。 屋外で活動しているときだけでなく、就寝中など室内で熱中症を発症し、救急搬送されたり、不幸にも亡くなられたりする事例が報告されています。 熱中症は室内でも多く発生しています。夜も注意が必要です。熱中症の40%は夜間に発生しています。


● 熱中症になった時の処置
1. 涼しい環境へ避難す
2. 衣服を脱ぎ体を冷やす
※ 脇の下、首、脚の付け根といった場所は、太い血管が近くを通っているので、ここを冷や すと体温を効果的に下げることができます。
3. 水分、塩分の補給
※意識がはっきりしていない時は誤嚥する危険性があるので与えずに医療機関へ
4. 医療機関へ運ぶ(自分で水分摂取ができないとき)

熱中症予防


● 熱中症の予防法です。
  できているかをチェックしてみましょう。


□ こまめに水分補給をしている。
※ 高齢者は、加齢によりのどの渇きに対する感覚が鈍くなります。このため、のどの渇きを感じなくてもこまめに水分補給をする必要があります。また、体に必要な水分の補給を我慢することは、特に危険です。
※ 汗をたくさんかいたなと思ったときは、水分だけでなく、塩分も補給するようにしましょう。スポーツドリンクや、水1リットルあたり2グラム程度の食塩を入れた水などが適しています。入浴の前後には水分を補給することを忘れないようにしましょう。
※ 脱水がすすむと、血管の中の水分が減ってつまりやすくなります。これは特に高齢者では脳梗塞や心筋梗塞の原因となりやすいので、寝る前にも水分を取るようにしましょう。枕元にも水分をおいて、目が覚めたときにこまめに飲むようにしましょう。
※ どのような種類のお酒であっても、アルコールは尿の量を増やし、体内の水分を排泄してしまうため、汗で失われた水分をビールなどで補給しようとする考え方は誤りです。 一旦吸収した水分も、後にそれ以上の水分が尿として失われてしまいます。

□ エアコン・扇風機を上手に使用している。
※エアコンや扇風機は、温度設定に気を付けたり、体に直接あたらないよう風向きを調節するなど工夫をすると、体がひえすぎず、快適に使うことができます。

□ シャワーやタオルで体を冷やしている。
花火 ※体の暑さやだるさを感じたら定期的にシャワーや冷たいタオル等で体を冷やしましょう。

□ 部屋の温度を測っている。
※ 高齢者は暑さに対する感覚が鈍くなり、発汗など体から熱を逃がす機能も低下します。暑い日は無理をしない、室内でも温度計を置き、部屋の温度が上がりすぎていないか確認するなど注意しましょう。

□ 暑い時は無理をしない。
※ 高齢者は体に熱がたまりやすく、暑い時には若年者よりも循環器系への負担がおおきくなります。暑い時は体力を奪われます。体の負担になることはなるべく避けましょう。

□ 涼しい服装をしている。外出時には日傘、帽子を使用している。
※ 「クールビズ」という言葉もあるように、服装の工夫で、体に熱がこもるのを防ぐことができ、環境にもやさしい対策です。屋外では日陰を選んで歩きましょう。
※ 黒っぽい色の服は、熱を吸収して暑くなるため、白っぽい服にする、首周りや襟元をゆるめて、風通しをよくする、下着は、綿など吸水性にすぐれた素材を選ぶ、といった工夫をしましょう。
※ 今は吸水性や乾きやすさなどを売りにした下着も多く発売されています。日陰のベンチ

□ 部屋の風通しを良くしている。
※ 熱中症は、室内や夜間でも多く発生しています。すだれやカーテンで直射日光を遮る、換気をして室外の涼しい空気を入れる、必要に応じてエアコン等を使用するなど、部屋に熱がこもらないよう、常に心掛けましょう。

□ 緊急時・困った時の連絡先を確認している。

※ あらかじめ、緊急時の連絡先を書いたものを見やすい場所に置いておきましょう。連絡先は一カ所でなく複数にしておきましょう。節電注意

□ 涼しい場所・施設を利用している。
※木陰の散策場や公共の施設を上手に利用しましょう。