八咫烏

 前回は、熊野三山、熊野古道の事を書いて、今年の秋に行くと宣言した。先月、イトーヨーカドーの中のJTBで、10月に4泊5日で宿を予約した。
 旅のルートは、新幹線で名古屋まで行き、そこから紀勢本線で新宮まで行く。その後、バスで熊野本宮近くの川湯温泉で一泊、翌日は小雲取越というルートで小口まで歩き一泊、小口はJTB提携の宿がなく、直接予約をした。3日目は、大雲取越というルートで熊野那智大社まで抜ける今回の旅のハイライト。勝浦で2泊し、青岸渡寺(せいがんとじ)補陀落山寺(ふだらくさんじ)熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)などを巡り帰宅となる。

八咫烏今回、予定を決めるにあたり、熊野三山というガイドブックを見ていたら、オレンジ色の派手な装束の背中の紋様がとても気になった。幼い頃に見た仮面ライダーのショッカーのマークかと思ったが、八咫烏との事。ワールドカップで善戦むなしくベルギーに敗れたサッカーの日本代表のシンボルマークも八咫烏である。どういう意味があるのでしょうか?

 八咫烏(やたがらす):日本神話において、神武東征(じんむとうせい)【初代天皇(神武天皇)が日向(宮崎県)を発ち、大和(奈良県)を征服して橿原宮(かしはらのみや)(奈良県橿原市の神社)で即位するまでを記した説話】の際、高皇産霊尊(タカミムスビ)(日本神話の神)によって、神武天皇のもとに遣わされ、熊野国から大和国への道案内をしたとされるカラス。導きの神として信仰されている。また、太陽の化身ともされる。八咫とは、大きく広いという意味。一般的に三本足のカラスとして知られ古くよりその姿絵が伝わっている。三本足は天・地・人を表し、神と自然と人が、同じ太陽から生まれた兄弟であることを示している。熊野三山においてカラスはミサキの神(死霊が鎮められたもの)とされており、八咫烏は熊野権現(くまのごんげん)に仕える存在として信仰されており、熊野のシンボルとされる。サッカーにおいては、ボールをゴールに導くようにとの願いが込められているらしい。

 ついでに熊野権現について:権現とは「仮に現れる」という意味の仏教用語。仏が衆生(全ての生き物)を救済するため、神の姿をとって現れるという考え方に基づいている。神仏習合(しんぶつしゅうごう)(日本古来の神と外来宗教である仏教とを結びつけた信仰の事)の霊場だった熊野では熊野三山の神を熊野権現と呼ぶ。本宮の神、家津御子大神(けつみこのおおかみ)(別名スサノオノミコト)は阿弥陀如来、新宮の神、熊野速玉大神(くまのはやたまのおおがみ)(別名イザナギノミコト)は薬師如来、那智の神、熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)(別名イザナミノミコト)は千手観音の仮に現れた姿とされる。

 いろいろな神様の名前が出てきて、書いているこちらが混乱してきたので、説明はこれくらいにさせていただく。今回の旅で一番楽しみにしているのが、那智大社である。那智の滝はもちろんであるが、青岸渡寺の如意輪観音が、どのような佇まいをしているのか、今からワクワクしている。

 神無月に、八咫烏の良い導きがありますように・・・