森林公園

 今年もコスモスの見頃始めの季節がやってきた。昭和記念公園のコスモスの丘は、毎年多くの人で賑わっている。私も毎年楽しみにしているが、今年はもう一カ所楽しみが増えた。それは同じ国営の武蔵丘陵森林公園である。

 今年の2月に初めて行きとても気に入った。大地にしっかり根を張り咲き誇る福寿草と、手入れの行き届いた枝から咲き始める梅がとても印象的 であった。
山ツツジ  5月にもう一度訪れた。山ツツジの淡い朱色と色彩豊かなポピーがとてもきれいであった。又、カエデの種類が豊富であり、これは秋が楽しみだなぁと思った。関越自動車道の東松山インターから約10分の距離である。

 とても気に入った理由は、手入れはしっかりされているが、必要以上に手を加えていない事、自然を大いに満喫できるので、気持ちの良い森林浴ができる事である。昭和記念公園が総面積180ヘクタールなのに対して、武蔵丘陵森林公園は総面積304ヘクタールと1.6倍の広さを誇る。歩きがいがあるが、疲労感がなんとも心地よい。南口から入り、西田沼を歩くとマイナスイオンを感じて肩の力がす〜っと抜けていく。

 公園のちょうど中心部に山田大沼という場所がある。そこはカワウの群れが沼周辺の樹上に巣を作ってコロニーを形成している。初めて見た時はびっくりした。その情景はまさにカワウの巨大マンションといったところ。子供の頃にテレビで見たヒッチコックの「鳥」という映画を思い出した。

 後で調べたところ、この山田大沼は関東内陸部で最大のカワウの営巣地である。ポピー主にコナラの樹上に直径80cm〜1mほどの巣を作り、年に二回産卵、ひなをかえす。現在は千羽以上が繁殖しており、ふんで樹木が枯死したり、沼の水質が悪化したりするなどの問題も出ているとの事。巣落としによる繁殖の抑制が行われている。もともとは、開発などの影響により1970年代には全国で3,000羽程度にまで減少し絶滅危惧種に指定されていたそうである。その後増加し平成19年に絶滅危惧種リストから除外されている。

自然との共存の為の良い知恵はないものかと考えさせられる。

 花と自然の魅力だけでなく、環境問題も背中合わせに存在することがわかり、コスモスやカエデの紅葉をとても楽しみにしているが、今年の秋はカワウから目が離せなくなってきている。