エンジョイ・ライフ

 平成14年4月、ケアマネジャーの仕事をはじめるにあたり、居宅介護支援事業所(ケアマネジメントを行う事業所の事)の指定の申請をするため、東京都福祉保健局の介護保険課事業者指定係へ相談に行った。当初は、経済的な事を考え、自宅兼事務所として、指定を取ろうと思っていた。申請の相談をすると、自宅と事務所の出入り口が分かれていないと指定が取れないと言われてしまった。自宅はマンションなので、当然玄関は一つしかない。ベランダから出入りするわけにもいかないので、慌てて事務所探しに奔走した。何軒か不動産屋を回り、市内の4階建のワンルームの3階を契約。すったもんだしながら、なんとか6月から指定を受け、1人ケアマネジャーとして慌ただしくスタートした。気がつくと、今年の6月で、もう15年になる。思い起こすとあっと言う間の出来事のように感じる。

 会社自体の登記は、平成14年2月8日である。会社の理念としては、HERE WE GO positive spirit and enjoy life happiness とした。英語に詳しい訳でもなく、文法など関係なく、単語を並べてイメージしただけである。「しっかりと目標を見据えて、人生を楽しむことができれば、それは幸せへの第一歩となる。そのためにはHERE WE GO(行動を起こそう!)」という意味を込めた。会社の名前はenjoy lifeからelifeをとり、有限会社イーライフとした。

HERE WE GO 右の写真は創業当時に作ったその社訓である。事務所を引っ越した時に、物置の奥でほこりだらけになっていたものを出してきてきれいに拭いてみた。新たな気持ちで眺めてみると感慨深いものがあり、当時が思い出される。何から何まで初めてづくしであり、訳のわからないまま、近隣の在宅介護支援センター(今はほとんどが地域包括支援センターとなっている)を回り、慣れない営業活動に明け暮れた。なかなか収益に結びつかずに一喜一憂しながら、平成15年1月にヘルパーステーション(訪問介護事業所)を開設した。

 仲間を得ることにより、気持ちの面でかなり救われたが、同時に大きな責任を実感した。介護保険制度は3年に一度改正があり、社会保障制度全般に言えることであるが、少子高齢化の影響で財源が年々逼迫してきている。働き手の減少も輪をかけて深刻化している。平成15年1月に立ち上げたヘルパーステーションは人材不足により、平成27年末で休止。13年間の活動に幕を下ろした。

 平成28年1月より、居宅介護支援事業所のみで、再出発をした。2人体制で開始し、現在は3人体制で活動している。チームとしてケアマネジャー業務に取り組めるようになった。これからは、一つ一つの仕事をしっかり噛みしめながら、それぞれの個性を生かし、味わい深い専門職として存在できるような事業所を目指していきたい。
 
 ようやく自分のかかげたエンジョイライフの実現に向けて、スタートできたようであり、向い風が心地よいと感じ始めた今日この頃である。さあ心新たに、HERE WE GO!