ケアマネジャーという仕事


意図的な感情表現の原則 ※対象者をクライエント、援助者をワーカーと記載しています。

要約


クライエントの感情表現の自由を認める考え方。

特に抑圧されやすい否定的な感情や独善的な感情などを表出させることでクライエント自身の心の枷を取り払い、逆にクライエント自身が自らを取り巻く外的・内心的状況を俯瞰しやすくする事が目的。

またワーカーもクライエントに対しそれが出来るように、自らの感情表現を工夫する必要がある。


基本的なニーズ


クライエントは、否定的な感情と肯定的な感情、そのどちらをも表現する必要性をもっている。これらの感情には、恐れ、不安、怒り、憎しみ、あるいは自分の権利が侵害されているという感情などが含まれる。また、これとは逆の感情も含まれている。
(ケースワークの原則 20Pより抜粋)

主な内容


われわれは、困難のさなかにある人びと、すなわち「人生の破局の危機を情緒的に体験しているさなか」にある人びとと係わるのである。従って、われわれは彼らがさまざまな感情を表現できるよう援助し、彼らのかかえている問題が彼らにとっていかなる意味をもっているのかを理解するよう努力すべきである。このとき、二つのことを意識する必要がある。

一つは、彼らは感情を表出することによって、問題をいっそう混乱させている彼らの緊張や圧力から解放されてゆくということである。つまり、彼らは感情を表出するという体験を味わうことによって、いっそう臨機応変に、またより現実的に、問題に耐え、それに取り組むことができるようになるのである。

二つは、われわれはクライエントが表出する感情を理解することによって、社会福祉機関を代表する者として彼らの問題を共有し、彼らを強化するために、援助関係を形成することができるということである。
(ケースワークの原則53〜54Pより抜粋)

クライエントの感情表現を大切にするとは、クライエントが彼の感情を、とりわけ否定的感情を自由に表現したいというニードをもっていると、きちんと認識することである。ワーカーは、彼らの感情表現を妨げたり、非難するのではなく、彼らの感情表現に援助という目的をもって耳を傾ける必要がある。そして、援助を進める上で有効であると判断するときには、彼らの感情表現を積極的に刺激したり、表現を励ますことが必要である。
(ケースワークの原則54〜55Pより抜粋)

この自分を表現したいというニードは、人が重大な苦悩や困難をかかえ、その重荷を他者と分かち合いたいと望むとき、とりわけ強くなる
(ケースワークの原則57Pより抜粋)

F.Pバイスティック著 尾崎 新・福田俊子・原田和幸訳「ケースワークの原則」誠信書房 参照

自己点検
  • 話しやすい雰囲気を意識しているか。
  • 座る位置はそこで良いのか。
  • 話すスピードと声の大きさは問題ないか。
  • リラックスできているか。
  • 開かれた質問と閉じられた質問を意識しているか。
  • クライエントはどのような感情を抱いているのだろうか。
  • 同じ流れの中に入れているか。
  • 無理強いはしていないか。


個別化の原則 意図的な感情表現の原則 統制された情緒関与の原則 受容の原則 非審判的態度の原則 自己決定の原則 秘密保持の原則 バイスティックの7原則を理解する ケアマネジャーという仕事

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