私たちの考えるケアマネジャーという仕事 2021年2月


本間 顕子


 居宅のケアマネジャーの仕事は利用者さんがその人らしく自宅で過ごすことができるようお手伝いをすることだと思います。利用者さんや家族と一緒に考え悩みながら、一歩前に進んでみたり、時には立ち止まったり、一歩、二歩後退してしまうこともあります。

 どうすることもできないような困難な状況が突然訪れることもあります。どんな状況でも相手の思いや立場に共感し時には想像しながら、ひたすら誠実に寄り添っていく仕事ではないか・・・とケアマネジャー6年目に日々感じるこの頃です。

 しかしながらケアマネジャーは一人では何もできない存在でもあります。利用者さんや家族の思いを理解しその思いや願いを実現し叶えるためにどんなサービス、制度を活用したらよいか、どんなチームを作りその利用者さんや家族を中心としたチームの輪を作っていくか、人と人とが結びつくかがとても重要な仕事であるとも思います。

 たくさん失敗もあり、苦労も多くありますが利用者さんや家族が少しずつ前向きな気持ちになり、笑顔が見られたときはこちらもとても嬉しくなり、ケアマネジャーをやっていて良かったと思う瞬間でもあります。

 この仕事に就く前は介護の現場で仕事をしながらケアマネジャーともたくさん関わる機会がありました。その頃は「ケアマネジャーはとても大変そうで自分にはできない仕事だな」と思っていました。ケアマネジャーとして仕事をしている今でも時々「ケアマネジャーは大変な仕事でしょう」と言われることがあります。中にはケアマネジャーの資格は持っているけど大変だからやらないという人もいます。確かに大変なことはたくさんあるのですが、日々利用者さんや家族と関わる中で起こる大変で困難な状況も一緒に考え受け止めていくことで時には一歩前進し、状況が変化していきます。

 そうすると大変な状況もいつの間にか利用者さんや家族にとって大変ではなくなることもあり、また新たな課題や希望が生まれます。そしてまたケアマネジャーも新たな方向を一緒にゆっくり考えながら進んでいくのだと思います。そんな時大変だったこともまた必要なことだったのではないかと思うのです。

 私は10代のころ自身の病気がきっかけで医療や福祉の仕事がしたいと思うようになりました。必死で勉強して資格をとり念願だった仕事に就くことができました・・・が思うようにいかず燃え尽きてしまい大きな挫折を経験しました。「福祉の仕事はもう二度とやらない」と宣言して全く違う仕事をした時期もありましたがめぐりめぐってまた福祉の仕事をするようになり、今はケアマネジャーの仕事をしています。

 20年前の私はケアマネジャーになるとは夢にも思っていませんでしたが、もしその頃の自分に声をかけることができるなら、「今とても好きな仕事にめぐり合えてる。ケアマネジャーっていい仕事だよ」と言うかもしれません。




船橋 正史 寛 聡子 本間 顕子 ケアマネジャーという仕事



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