私たちの考えるケアマネジャーという仕事 2021年2月

船橋 正史


 私が介護の世界に身を投じたのは2002年の事である。2月に有限会社イーライフを設立した。6月からケアマネジャーの仕事を始めて今年で19年になる。イーライフという名前はエンジョイライフからとったものである。

 2000年までは病院で医療職として働いていた。この仕事を始めてまず感じたことは、医療の現場で直接患者さんの身体に触れて仕事をしてきた自分にとって、「達成感を得づらい仕事だなぁ」という事であった。

 しかし、10年を過ぎた頃から、このライフステージ(1965年生まれ)でこの仕事を選択して従事できていることは、自分にとってとても有意義な事であると感じられるようになった。なぜなら、人が人を援助するという仕事、しかも面談という仕事道具を駆使しながら、クライエントの自宅というプライベートな空間で仕事ができること。時に心揺さぶられながら、物事の本質に向かって根っこの周辺を吟味していく。なんともやりがいのある仕事ではありませんか。まさしくそこは現場の最前線であり、クライエントの方々との一期一会が、自分の財産になっているなぁと感じられるようになったからである。

 経験を積むにつれて、ケアマネジャーの成長は、内省作業を繰り返す事以外に道はない事を実感させられる。その過程において、回り道や寄り道は沢山あるのに、近道は一本もない事に愕然とする。地道な繰り返し作業は孤独感にさいなまれ、葛藤も多い。しかし、続けていく事により、発見や気づきも多く、昨日とは違う新しい自分に出会える事がある。その出会いがとても楽しみであり、継続のエネルギーになったりする。

 このケアマネジャーという仕事に従事している人は、まじめな人が多いと思う。故に一人で抱えて、疲弊して、潰れていく人を沢山みてきた。メンタルケアがとても大切である。それには、誰と一緒に仕事をするかということがとても重要である。価値観や志しを共感できる仲間の存在は大きく、ケアマネジャーの成長にも大きく関係する。良いケアチームには、相乗効果が生まれ、時には、120%の力を発揮できることもある。

 最近感じることは、やりがいのあるこの面白い仕事を少しでも多くの人に伝えていけたら良いなと思っている。それには、まず自分自身が、このケアマネジャーという味わい深い仕事の醍醐味を十分に満喫する必要がある。

 昨年からのこのコロナ禍で閉塞的な社会環境となっているが、地面にしっかり足をつけて、慌てず急がず、一歩一歩歩んでいこうと思っている。もちろん、エンジョイライフをモットーとして。




船橋 正史 寛 聡子 本間 顕子 ケアマネジャーという仕事



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